SDGsをビジネスに組み込むなら【企業のためのSDGs大全】 » 【SDGs×ビジネス】今、企業が知るべき基礎知識 » サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)

サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)

企業の持続可能性やESG投資が注目されている中で、見逃せない戦略指針がサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)です。

ここでは、サステナビリティ・トランスフォーメ―ションとは何か、どうやったら実現できるのか、知っておきたいSDGsとの関連性について解説していきます。

サステナビリティ・トランスフォーメーションの概要

サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)とは、不確実性が高まる環境下において企業が持続可能性(サステナビリティ)を重視し、自社の稼ぐ力とESG(環境・社会・ガバナンス)の両立を図り、経営のあり方・投資家との対話のあり方を変革(トランスフォーメーション)するための戦略指針となります。

2020年8月に経済産業省経済産業政策局の「サステナブルな企業価値創造に向けた対話の実質化検討会」が発表した、中間とりまとめのレポートを機に広く知られるようになりました。

SDGsとの関連性

企業がサステナブル・トランスフォーメーションを実現するためには、投資家からの出資が欠かせません。そして、そのために必要なのが「SDGs」です。

2006年に国連で定められた責任投資原則(PRI)では、投資家が投資先を決める指標としてESG(環境:Environment、社会:Social、企業統治:Governance)を考慮することを推進しています。

これを受けて、投資家の間では「環境問題等を踏まえた長期的なリスクマネジメントができており、その上で新たなビジネスチャンスを創出した企業」を評価するという考え方が広まっています。

つまり、SXを実現するためにはSDGsを考慮した上でESGに配慮した取り組みを行い、投資家からの信頼を得ることが重要なのです。

サステナビリティ・トランスフォーメーションを実現するために

サステナビリティ・トランスフォーメーションを実現するためには、企業の「稼ぐ力」を高めることが重要です。まずは自社が手がける事業を適切に管理し、各事業の収益性・成長性・安全性などのバランスを整備。さらに、投資などを通じて新事業の種まきを行うことにより、サステナビリティの向上を図ることができます。

また、感染症の拡大や気候変動といった不確定な環境下で企業の持続性を維持するためには、長期的な視点も必要。計画には変更が生じる可能性があることを踏まえて投資家との対話を繰り返し、企業の持続性をブラッシュアップしていくことが大切です。

自社でSXを実現させる
3つの方法を見る

サステナビリティ・トランスフォーメーションの事例紹介

プラスチックの分別を促すMEGURU BOX

MEGURU BOX(メグルボックス)は、使用済みプラスチックの回収事業。NTTをはじめとする九州エリアの企業連合であるK-CEP(九州・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ)により実施されています。

このプロジェクトは、福岡県北九州市の小売店・公共施設にMEGURU BOXを設置し、使用済みプラスチックの回収を通して地域住民に分別を呼びかけるもの。回収されたプラスチックはより良いリサイクル方法の検証や商品開発に役立てられたり、1つにつき5円が地域の社会団体に寄付されるといった仕組みです。

カーボンニュートラルを目指す日立エナジー

2050年までに、バリューチェーンに関するカーボンニュートラルの達成を掲げている日立製作所。そのために、サステナビリティ・トランスフォーメーションの実現につながる技術開発に取り組むアメリカのABB社と事業融合し、日立エナジーを発足させました。

具体的な事業としては、アメリカの南極観察基地であるマクマード基地への風力発電導入などを手がけています。また、日立製作所でもクリーンモビリティの促進を目的とするAstemoを発足させるなど、サステナビリティ・トランスフォーメーションを積極的に推進しています。

参照元:日立エナジー公式HP(https://www.hitachienergy.com/jp/ja/about-us/who-we-are)