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SDGs事例まとめ【富士通編】

2015年に国連サミットで取り入れられたSDGs。時代の流れに合わせて、各企業もSDGsに積極的に取り組んでいます。このページでは、富士通のSDGs事例をまとめました。どのような取り組みが行われているのか、参考にしてみてください。

富士通とは

1935年に設立された富士通。現在は世界に13万人近い従業員をかかえ、世界180か国で富士通ユーザーをサポートしています。ITサービスの分野において評価されています(2022年11月時点)。

グローバル企業として活躍する富士通は、持続可能な社会づくりを目指し、幅広いソリューションやサービスの提供に努めているそうです。2021年には新事業ブランド「Fujitsu Uvance」を発表しました。Fujitsu Uvanceではビジネスを通じて社会課題解決を目指し、社会に貢献しています。

参照元:富士通(https://www.fujitsu.com/jp/about/)

【目標7・8・9・12】コストとエネルギーの削減に貢献

製造現場にAI技術を導入し、作業の効率化や品質の安定化、レベル向上を目指していた富士通。作業は効率化する一方で、AI導入には課題もありました。その課題とは、運用・保守コストの増大です。そこで富士通と株式会社SUBARUは「COLMINA現場品質AI」の開発に着手。AIをリアルタイムに稼働監視し、メンテナンスのタイミングを適切に判断することが可能になりました。

COLMINA現場品質AIによって、資源消費を削減。エネルギー消費の削減とコストダウンが実現し、SDGsに貢献しました。

【目標6・11・12・13・17】水不足問題への支援

世界で問題視されているのが水不足です。富士通では水不足の課題に目を付け、英国のBotanical Water Technologies Ltd (BWT社)とタッグを組み、世界で初めての水取り引きプラットフォームを構築しました。

このプラットフォームにより、従来廃棄されてきた食品工場で発生する水分を、植物由来の純水として浄化・精製。綺麗で安全に飲める飲料水として、無償提供・販売を行っています。これにより、慢性的にな水不足に悩まされている地域でも、今後は水不足の解消につながることが期待できます。

【目標3・17】AI技術を活かした健康長寿社会の実現

平均寿命が延びる昨今、注目されているのが健康寿命です。死因の中でも多いのが、心疾患といわれています。そこで富士通は心疾患を早期発見するために、心電図のデータから心臓の動きの異常を測定するAI技術を開発しました。

これまで、心臓の動きには心エコー検査が行われてきました。しかし、心エコーを受けられる病院は限られており、体調に異変があってから受診。病気が発覚するというケースが多いのが現実です。富士通が開発したAI技術を活用すれば、より早く多くの心疾患を見つけられるのではと期待されています。

元気で長生きするには、病気の早期発見・早期治療が大切です。富士通はさまざまな疾患を検出するAI開発に取り組み、人々の暮らしをサポートできるよう尽力しています。

参照元:富士通(https://www.fujitsu.com/jp/about/csr/sdgs/)

【目標8・9・11・13・17】物流の改善および排出されるCO2の削減

富士通はハンブルク港湾局とグラーツ工科大学と共に、プロジェクト「MOZART」(Mobility Optimization and Analysis in Real-Time)に着手。温室効果ガス排出量の解決に向けて、実証実験を行いました。

ドイツハンブルク港周辺で問題視されているのが、慢性的な交通渋滞と物流によるCO2の排出です。そこでプロジェクトを通じて車の動きをシミュレーション。交差点の信号をリアルタイムに同期し、実証実験において交通流を改善されました。渋滞が緩和し物流の流れが良くなったことで、CO2の排出量は9%も削減。移動時間も20%短縮され、街の住みやすさも改善されています。

参照元:富士通(https://www.fujitsu.com/jp/about/csr/sdgs/)